退廃する

やっと酔いが回ってきて、眠りにつく滑走路が見えてくる。

歯を磨かなくてはならない。離陸体制には邪魔な大岩である。

ミントの風味が酔いを掻き消してしまうのを怖がりながら、

常夜灯のもとで、より明るいスマホの画面を凝視する。

私を乗せた電子の板はどこへ飛び立つのだろうか。