あの目と表情

私の苦手なもの、期待に輝いていた目が曇り、失望ではなく寂しさを浮かばせた表情。

どうしても私にはあれを受け止めることができない。

そもそも期待のまなざし自体が耐え難い。その視線は私を通り抜けてどこか違うところをみていると思っていた。多分それは正確ではない。

私と相手の間に薄く白い幕が下りていて、私の背後に置かれた希望の光が作る人影を彼ら、彼女らは見ているのではないだろうか。

そんな光が先にあるとは思えないし、その影は私ではない。やめてほしい。どうせなら暗幕しか見えず絶望するなり、仕切られたせいで見えない、気が付かれないほうがましだ。

 

なんてことを思ってしまった。

こうやって言葉にすると身勝手な考えなのはわかる。自分の中の不合理に驚く。