やりたいことが特にない大学生向けの就活を乗り越える方法④~面接・その他~

はい。こんにちは。

 

afro1125.hatenablog.com

 

続きです。今回はいよいよ面接。それに伴う自己分析、企業研究についてです。たぶん最終回。

 

4:面接

面接も一次とそれ以降では見られるものが違うので分けて説明します。今回は一次について。

共通してみられるのは論理性とちょっとだけの協調性です。

 

4.1:GD

 

●GD苦手なんだけど

私も(諸事情により)苦手です。苦手というか、糞だなって思ってるだけですが。

同じグループになる人の性能にも影響を受けますからね。

 

●GDで役割分けって必要?どんな役割があるの?

必要です。真面目にディスカッションをやる上では。

役割は以下の通り。

・司会進行:議論を進める。気配りしたり、まとめたりもする。議論をどう着地させるか意識しながら逆算して進める力が必要(議論の形式的な全体像をしっかりイメージしとけよってこと)。

・書記:議論のメモを取る。当然、議論を整理して書かないといけないので、議論の流れを追えないといけない。

・タイムキーパー:時間を見る役割。議論をどこで切るか見極めるために、全体像の把握がこちらも必要。司会と息を合わせてやっていく。

・アイディアマン:うんこ。だれでもできる。一番気軽な役割。半数以上がこの役割に自然と、無意識につく。

・オブザーバー:議論から離れた立場で、アイディアを検討するかかり。議論をクラッシュさせないために、目的意識をもって疑問点・改善点を指摘する。難しいし大変なロール。

オブザーバー以外は役割を兼任することが可能(そもそもオブザーバーを置かないGDがほとんど。アイディアマンはオブサーバー以外の役割を兼任することが多く見られる。綺麗に議論したいなら、きちんと分けるべきではある)

 

●おすすめの役割は?

得意な奴をやれって話だが、アイディアマンのふりしたオブザーバーがもっとも評価されやすいです。

司会進行は、GDでは正直ちゃんとやるのが難しい。背景を共有してないうえに、議論のやり方をわかってないやつもいるってメンバーでまとめるのは至難の業。

どうせまとまらないから暗に議論を進められるオブザーバーがいいのです。(協調性もアピールできるし、論理性はいわずもがな)

タイムキーパーと書記やりながらオブザバるのもいいです。

 

●やべーやついるってホント?

いっぱいいます。でも見られてるのは主に論理性なので、相手の人格批判だけはしないで、ロジカルに話せば大丈夫。

 

●ロジカルに話すってなにさ?

議論の先(次の段階・終着点)を見据えて話す・反論を予想して話すってことです。

 

●議論の形式ってどんなのがあるの?

自分で調べてください、と言いたいところですが、簡単に話すと、前回話した問題解決の手法と同じです。それをみんなでやる感じ。

切り口のアイディアを出し合って、そこから分析していく。喧嘩→仲直りの例とかがまさに。問題の細分化(議論の発散)をあれでやっています。さらに問題を変更して、「仲直りするのに一番いい方法は何か」を考えるのがだいたいGDで課される問題。

あの例に沿っていうなら、喧嘩の原因が3つあって、その中で一番の原因を考えて、それに対する解決策を答えとするみたいな。これをよく議論の収束と呼ぶ。

上手く収束できれば、解決策を統合したものを答えとしてもよいです。

議論の発散→議論の収束を忘れずに。

細かく話すとまた一つの記事を作らないといけないので(パターンが複数種類ある)あとは自分で調べてください。

 

●必ず答えを出さないとダメ?

そんなことないです。というか30分とかで議論がきれいに収束するわけがない。その中でも、ちゃんと全体像とその中での今のステップを意識しながら議論に参加している人は受かります。

(私の実体験だと、明らかに定義やら細分化がガバガバで、「いったい何の話がしたいんだよ」ってぼそっと言っても受かったりしてます)

 

●ケチばかりつけて何もアイディア出さないやつとかいるけど、アレどうなん?

オブザーバーになりきれなかったゴミです。反面教師にしましょう。

オブザーバーするうえでやってはいけないことは

・目的を持たない疑問提起をしない(「このことを明確化することでより問題の原因がはっきりするので聞いてみました」ってやつ)

・人格否定しない(ヒートアップするとやってしまう人がいる)

・こっちが指摘しても答えられそうになかったら、仕方なく自分で答えを言う(つまりは、自分で答えを用意しておかないといけない。アイディアマンがアホだとこうなる。よくある)

・「そんなこというなら自分で対案だせよ」とか言われる。上の話と同じ。(この発言をしたやつは、あなたの指摘がきちんとしていたものの場合、落ちる)

 

こんな感じでしょうか。

注意しておきますが、綺麗な議論を行うのはほぼ不可能です。我慢しましょう。(この我慢も協調性の一つ)

 

4.2:集団面接

こちらはGDより楽です。

●気を付けることは?

時間配分。面接時間÷人数がそれぞれの持ち時間ですので、話しすぎないようにしましょう(強調性ポイント)。

 

●話しすぎないようにするためには?

自己分析した際の流れがあると思いますのでそれをサラッと話す。具体例とかはそこそこ簡略化して話していいです。

 

●他の人が話してるときは何すればいい?

一応聞いておく。他の人の発言を絡めて質問されることがあります(協調性ポイント)。また、待ち時間に自分の答えをまとめておくのも大事。

 

●考えてなかった質問をされたんですけど。

今まで自己分析とESをがんばってきた分、ロジカルに話せるようになってるはずです。自信をもってその場で答えましょう。やり方は前回のブログで書いた問題解決の一般的手法を用いて、その流れに沿ってサラッと話すって感じです。

やってはいけないのは

思いつきで話す

焦って早口になる

の二つです。これだけで、こいつは論理性ないなってなります(早口もそういう印象を与える)。ゆっくりでいいので、答えていきましょう。時間が気になると思いますので、要素だけを軽くつないで話すといいです。

 

●あんま深堀りされないとやばいってホント?

場合によります。落ち着いてはきはきと話し、かつ、答えが十分ロジカルでまとまっていると、これ以上深堀りやら注意することねえなって思われて、スルーされがちになります。(私は最終でそういうことがありました)

いい意味で「キミはもういいよ」ってことですね。

 

4.3:その他の一次面接

●一次が個人面接だったんだけど。

選考フローによりますが、あんまやること変わらないです。

 

●変なグループワークだったんだが。

論理性以外にも、発想の面白さ(それを重視する企業もある)を見ている場合があります。形式から、何が見たいのかを予想してやりましょう。

 

●ケース面接は?

ロジカルに。一般的な問題解決手法を用いれば余裕。

 

●一次で人物像ゴリゴリみられることってある?

時たまありますが、そのための対策は自己・企業分析で書きます。

 

5:自己分析・企業研究(2)

面接のフェーズに入り、あなたが企業を選び、企業も学生を選ぶ段階にあると思います。

ここで再度、自己分析・企業研究をして内定を確実なものにしていきましょう。

 

5.1:自己分析

 あらかた終わっているはずですが、面接を通して、自分の気がつけていなかったところに気が付く可能性もあるので、ここでもう一度確認です。

ベクトルとしては、

・自分が出してきた項目をさらに深堀りしていく (縦の細分化)

・もしかしてここも自分の気になるところかもしれないってところがあったなら、それを分析していく(横の細分化)

横の細分化というのは前回ブログで書いた切り口みたいなものです。

 

●なんか入りたいかもって会社でてきたんだけど

「やりたいこと」ができたということに相当します。その場合は次で述べる企業分析を用いて、その会社特有の求める人物像を調べてみてください。それに合致しているのなら自然体で面接を受けましょう。

 

●会社の求める人物像に合致してなかったんだが。

茶番タイムです。茶番せずに素で受けるのも一つの手ですが。

 

●入りたいから茶番します。

その場合の茶番のやり方は

syakkin-dama.hatenablog.com

に書いてありますので、頑張ってください。

ただ、茶番して入ると恐らく入社後きついので、そのマイナス面を補って余りあるプラスが返ってくるのかを考えましょう。

 

●茶番しなくていい場合にやることはないの?

「入りたい」と思った理由の分析はしておきましょう。

なぜかというと、自分の中でのポジティヴな条件づけというのが明確になるからです。ほかの企業を選別する際にも役立ちます。

 

●就活早く終わらせたいからって理由かもしれない場合は?

それもモチベーションの一つです。今までネガティブな条件づけ(自分がやりたくないことではない・ある程度の賃金はもらえる等)をしてきたので、その会社で働いてもそこまできつくはならないと思います。ただ、そろそろポジティブな条件付け(「やりがい」などの自分が求めるもの)をしていきたいのでそこを拾っていきたい。

 

言い忘れていましたが、この段階で自己分析をやるのはポジティブな条件付けをするためです。

今まで、「やりたいこと」がないから

・「できること」

・「やりたくないことではないこと」・「許せないことではない」

という(ネガティブな)方面から企業を絞ることを進めてきました。この理由は「やりたいこと」がないからだけではなく、仮に入ってもそこまできつくないからです。

 

さらに、面接や説明会で話を聞く中で働くイメージができてきて、「やりたいこと」がうっすら見えてくる、漠然と「働いてもいいかな」と思えてくることがあります。

その漠然とした思いの理由を探すのです。

 

●「働いてもいいかな」みたいな感情が出てこなかったんだけど

ネガティブな条件付けの精度を上げていきましょう。また、前々回でお話しした「自分のやりたい仕事以外のこと」に必要なもの(時間・金・ブランド力・立地条件・手当など)を再確認・再分析していきましょう。こちらでも、企業は絞れるはずですし、ポジティブな条件付けの一つです。

 

●お前はどうだったんだ?

運よくやりたいことが見えてきたタイプです。それに合致しない会社はバサバサきりました。

 

では次。

 

5.2:企業研究

今回の目的は二つです。

①各企業特有の求める人物像を明確にする。

②企業にいる人間がどんな考えを持っているのか調べる。

同じ目的に見えますが、それぞれ目的意識が違います。順に

①企業側から見て自分が合うのかをチェックする。

②自分の側から見て企業が合うのかチェックする。

この違いがあるため、調べる項目がそれぞれ違います。一致する場合もありますが、その時はだいたい、あなたと企業のマッチング度が高いです。

 

●どうやって調べるんだよ。

いわゆる逆質問です。説明会でも面接でもオッケーです。①は面接での質問事項から調べることも可能です。

 

●質問の仕方は?

直接的に「御社の求める人物像は~」なんて聞いても、一般的なことしか言われない場合が多いので、思考実験的な質問がいいと思います。

「職場で火事が起きた時、御社の社員さまたちはどのような行動をとりますかね。○○さん(面接官の名前)もどうしますか?」、「御社の社員様たちが怒る時ってどんなときですか?なんで怒ったんだと思います?」とか、雑な奴を最初に投げておきましょう。そのあと逆深堀りです。

②に関しても同様ですが、自己分析をしっかりして、聞きたいことを明確にしておきましょう。

 

●欲しかった回答にたどり着けなかった。

あなたの深堀りのやり方が少しずれていたか、面接官がアホだったかどちらかです。前者なら修正していきましょう(私はパターンを5種類くらい用意してました)。緊張でうまく聞けなかったパターンが一番多いです。友達に聞きたいことを聞く感覚でちゃんと会話のキャッチボールができるようになればたぶん大丈夫です(こちらの意図をくみ取れないと相手も私たちにとってのいい答えが出せない)。

後者の場合はどうしようもないです。稀にありますので気にしないで行きましょう。

 

●②で自分の考えとずれてた。

そのずれが面接官個人のものなのか、それとも会社全体のものなのか。また、ずれが誤差(許せるレベル)なのか、どうなのかを家に帰って考えましょう。

 

●いろんな基準を作ってきたけど、基準間の評価で迷う。

いくつかある基準の中で、どれが一番重要なのか決める方法は、結局のところ自己分析です。

過去の自分を振り返ってみてもいいですし、出来事を仮想してみてもいいですが、それらの基準のどれが抜けたら自分がキレるのか・どの基準を満たしているときが一番幸せなのかを考えるのです。ネガポジ両方からのアプローチで精度を上げていきましょう。

 

●アンタは迷ったことある?

ないです。自己分析の仮定で基準のフィルターを条件として弱いものから並べて選別したので、大丈夫でした。(最後の方に残る企業だったらどこでも大丈夫なようにしてあった。数はなかったですが)

 

こんな感じでしょうか。

 

6:~最終面接

面接と自己分析・企業研究を繰り返し、マッチング度検査の精度を上げていきましょう。(企業側も同じことをやっている)

 

●最終まで来ちゃった

会社によりますが、少なくとも平均して5割くらいの確率で受かるのではないでしょうか。気合です。適度に緊張していきましょう。

 

●最終のコツとかある?

年配の方が多いので「この子うちに来て続くかな?続いたら幸せになれるかな?」という親のような目で見てくれます。「おとーさん!私は大丈夫です!」ってアピールをしましょう。アピールは総合的に、能力・人格・意志の全てから攻めましょう。

 

●熱意(意志)アピールだけだとダメなの?

ダメです。それだけやってる人は7割くらい落ちてる(印象)。どんな親でも「私は大丈夫です!だってやる気があるから!」だけじゃあ自分の子供を一人で海外に行かせないでしょう。安全な国で、子供は現地語が喋れて…みたいな諸条件があるわけですよ。ちゃんとまんべんなく満たしてるアピールしましょう。

ロジカルに落ち着いて話すのも忘れずに。

 

●きんちょう、やばい

深呼吸しましょう。焦って話し始めてしまったら、一旦止めてゆっくり息を吸い、「言い直してもいいですか」と一言おいて、最初から話しましょう。

間違いを認めるといいますか、ちゃんとそれを認識してやり直せる人は評価されます。

言い忘れてましたが、どの面接でもこれは大事です。

・わからないことはわからないと言う(質問自体がよくわからない時とか。「自分ではここまでしかわからないのですが、○○さまでしたらどうお考えになりますか。よろしければ教えていただきたいです」みたいな感じ)

・相手の意図をくみ取ろうとする(「質問にはこういった側面から答えさせていただいてもよろしいでしょうか」とか)

この二つは会話のキャッチボールのために必要なことです。私たちは日ごろこれらをやっているはずです。緊張もするとは思いますが、頭の片隅に置いておきましょう。

 

●最終の合格・不合格フラグってある?

わからぬ。塩対応でも受かることがある。

 

●面接時間早めに終わったらだいたいダメ?

伸びすぎてもよくないけど短いのはだいたいダメらしいです(わからぬ)。

反対に話が盛り上がって(雑談ではない)お互いの意見を交換し合った結果、面接時間をオーバーした場合は、どの段階の面接でも受かるかと。(ちゃんと考えてる・話せるアピール&話が盛り上がってるので考え方が似ている可能性が高いから)

 

こんな感じでしょうか。

 

7:終わりに

長々と書いてきましたが、ひとまずこれで終わりにします。もっと解説したいところ(切り口の定めかた、議論の形式など)はありますが、長くなり過ぎるので。

私の就活はだいたい今まで書いたような流れで進みました。その根底にあったのは第三回目で書いた考え方です。

「やりたいことがない 就活」で調べると、だいたい「やりたいことを見つけるため」にという趣旨の就活法が出てきますが、現実問題、「やりたいこと」がある学生でも苦労しまくっているわけです。なので、「やりたいこと」はそこまで就活で重要ではないんじゃないかと思ったのがきっかけでした(自分も「やりたいこと」なんてなかったし)。

実際に、能力(今できること)・人格(過去~今の自分)・意志(未来の自分)の3つが揃わないと就活は上手くいきません。3つ目の意志(「やりたいこと」)ばかりに注目が集まりがちですが、それは能力面から引き出して取り繕ったり、単純に茶番プレイでねつ造できるわけです。

加えて、意志は二次以降に確認されるますので、それまでに考える時間はたっぷりあります。企業側のフェーズに合わせて準備していった方が時間的な効率もいいわけです。

変な言い方になってしまいますが、初めから意志だけしか持たずにES・WEBテ、一次で落ちてしまう人は能力が二重の意味で足りていません。

・基準を越えられる能力

・そもそも基準とは何なのか考える能力

この二つが揃っていないとダメなのです。

でも、幸いなことに、能力というものは身につけられるものなのです。だから、私はブログで「こういった能力を身につければ楽に就活できますよ」ということを書こうと思い立ったのです。(身につかないのだとしたら書いても意味がない)

 

まだ就活は始まったばかりで、本番は5~6月です。それが終わってからでも募集はバンバン出してます。優良中小でも残ってるところはあります(評価基準が厳しくて採用枠が埋まらなかったからとかそこそこ聞く)。

なのであきらめず、休みながら、時たま立ち止まって考えながらやってきましょう。

 

私は一足先に卒業単位をかき集める旅に出ます……。

 

ではでは。