『心が叫びたがってるんだ』の感想

おはこんにちこんばん順

 

アニメ映画、『心が叫びたがってるんだ』を見てきたのでちゃちゃっと感想を。

ネタバレはたぶんあると思うので見てない方はご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

成瀬順に罵倒されたい。

 

 

ソファーに寝転ぶ成瀬順の足と尻がよかったのであそこら辺に存在する空気になりたかった。

 

 

 

青春してるなーって感じの話でした。自分の青春時代を振り返ってもにたようなかんじだったなと。成瀬順はいなかったけど。

 

一番よかったのは成瀬順の豹変っぷりというか、ナイス罵倒でしたね。いや、ほんとに。

私は騙されてたんだなと。最序盤の描き方だと、(幼女)順ちゃんは子供らしい感じのおしゃべりとして描かれていて、なんでしょうか、悪意とか善意とかそういったものがまだない、その前の状態でおしゃべりをしているわけです。というか、そういう風に私は見てました。

まあ、そのまま、ある種、純粋なまま育つなんて無理な話で、悪い意味で自分のために黙ってしまったってことなんでしょうね。最初の意図はそういうものじゃなかった、もしくはそう意識してなかったとしても、高校生になった時点ではもう変わってしまってたと。このことに気が付かせてくれた罵倒に感謝です。いい罵倒でした。罵倒のおかげです。

高校生順ちゃんも私をうまく騙してくれました。あんな表情に気持ちがでて、身振り手振りが子供っぽくて、か弱くて、ね。

で、あの罵倒ですよ。あれは子供にはできない罵倒です。善悪を弁えてないとできない罵倒です。いい罵倒です。

ほかのキャラクターについて話そうとするなら、みんな高校生らしいというか、順ちゃんもそうなんだけど、特にいうことが見当たらない。あ、坂上君はあとで屋上に来いよ。

 

こうやって大人になっていくんだなぁ(なっていったんだなぁ)……なんて思いながら、電車に揺られて家に向かいました。大人になりたくねぇ。

 

短い感想になっちゃいましたが、面白い作品でした。いい罵倒でした。

 

 

 

お久しビンビン

肌寒くなってきました、おはこんにちこんばんは。かとうです。

 

すっごく久しぶりの更新です。

 

タブッキの新刊が出てたので、それについてもちょっとしたらブログ書きたいなーとか思ってます。

タイトルのイザベルってタブッキのほかの作品にも結構出てくる名前なんですよね。あと、登場人物の既視感がビンビンなんです。タブッキとしては作家の円環を閉じにかかった感じなのかもしれないですが、今までの作品の内容を忘れてた私としては意味わからんちんでしたよ、ホント。

レクイエムの続編って言い方がどこかでされてましたが、軽く読み返してみると最初のシーンがレクイエムの7章とかぶってるんですね。ほえー。どういう意図があるんですかね。

そこらへんも含めて記事をいつか、いつか書きたい。

 

それでは~

感想 アダルトゲーム『CARNIVAL』

お久しぶりです。おはこんにちこんばんは、かとうです。

 

今さっき

CARNIVAL (ゲーム) - Wikipedia

をやり終えたので、やりたてほやほやの感想をつらつらと書こうと思っとります。

 

私がやった瀬戸口さんのゲームとしては二作目ということになり、小説を入れると三作目。この前、小説のpsycheを読んだので。(CARNIVALの小説も読みたいけど、入手困難過ぎてゲロ吐きそう)

 

以下、ネタバレを含むかもです

 

 

 

 

 

主要な登場人物は三人でしょうか。泉ちゃんはかわいかったけど外してですグヘヘ

何の話だったかというのを自分なりに簡潔に述べると「踏み出せない幼い男女がたまっていたものを一気に吐き出してしまった」話ですかね

こういうとなんだそれって感じなんですけど、幼いからでこそ踏み出せないんですよね。

個人的な話になってしまいますが、自分は登場人物の二人が思っているように、幼いときはどんな世界が汚く見えてもどこかに美しいものがあって、それさえあれば世界は十分なんだと思ってました。世界ってのは人間社会に置き換えてもいいのかもしれませんし、もっと狭く人間関係としてもいいでしょう。「アイツ気に食わないけど、時たまいいことするし、なんだろなぁ~俺が敵意を持ちすぎなのかなぁ~?」みたいな。

汚い部分に対しては自分を抑えないといけなくて、踏み出せないわけです。主人公たちみたいに。ただそれは溜めれば溜めるほど、どうにもならなくなっていって…(辛い)

なんというか、瀬戸口さんの作品は閉塞感みたいなのが個人的にあって、すごく世界が狭く作られてる気がします。舞台自体はおっきかったり、普通くらいだったりするんですが、話自体は主要人物のアタマの中にある感じがすごくするんです。それが最後に開けていくというか、なんというか。(psycheは違ったけど)

その原因の一つは視点の移動が、悩みを持つ二人のうち、悩みのベクトルが外に向いてる人の話を終えてから、それが内側に向いてる人の話に移るからなんですかね。それに後者はある種共感しやすい、誰にでもありそうな自己嫌悪みたいなものを抱えていて。悩みの種自体は普通のものじゃないですけど。

もう一つは自分語りの多さでしょうか?ただ、後者の話はストーリを追いなおす、もしくはある程度終わりに近づいているからか、その頭の中にスッと入っていける。そんで共感してバーっと救いがある。その救いはそんなに大きなものじゃないですけど、でも、救いがあること自体が大きいと私は思ってます。美しい部分もあるんだなと。

 

感想はこんな感じです。ノベルも読みたいよおおおおおおおおおおおおおお(放尿)